「いなりまいり」といって親しまれる例祭は、
毎年1月7日と11月7日に行われる。
例大祭の当日は、午前十時に地元代表者と奉賛会一同が参列して、村人の安全と五穀豊餠・大漁満足を祈念する祭典が厳かに執行される。
地元の人は言うに及ばず、近郷よりもたくさんの参詣者で賑わう。神社では、樽酒の大盤振舞や、三時から恒例の餅撒きが行われ境内は溢れるばかりの人出で、先を争って餅を拾う様は壮観でさえある。
前夜祭と祭典の準備には、奉賛会の実行委員によって、境内・社殿の清掃や祭壇のお供えなどの用意をし、幟や吹流しなど建てて1日中かかる。また、11月の大祭までに、年中通じて高額の寄進をしていただい篤信者には、紅白一重ねのお餅をお届けする慣わしで、遠方の方々には車で届けたり、宅配便で送って感謝の意を表している。 |