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楽舟子常に乗ることを楽しみおられる処、この春都(江戸)に下るとて難風に出逢い、東の波のしづくと消えにしものを舟子共に言信を聞かず。さるによって、過ぎにし年当社稲荷神社に奉納されたし「連句春になって」、という題に附句を附せられ、神都何某翁の口で、天地人のうちに撰せられしを、懇意の輩なつかしさのあまり、子(楽舟)の名を残したまま改めて茲に記しぬ
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題 春になりて
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気長くものばす凧の糸
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楽舟
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見出しては泪の種の返り咲き
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有之
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志まの日や思い出しては海の面
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氏眠
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万延元年(1860年)甲冬・・・・誌してあり、片田にいたりて句を揚げて海上安全を祈願すると共に、故人を現世に導き給えかしと祈る気持ちをとどめている。(由来記)
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